どうも、ふじけんです。
いきなりですが、スポーツ医学検定ってご存知ですか?
一般社団法人日本スポーツ医学検定機構が一般の人を対象にして行なっている検定です。
東京オリンピック2020大会に向け、正しいスポーツ医学を広める取り組みです。
私は理学療法士ですが、理学療法士を目指したキッカケはスポーツでした。
やはりスポーツに関わる仕事を夢にもつ人は多いようで、周りや学生の話を聞いていても、キッカケはスポーツに関わりたいという理由が多いように感じます。
しかし、正直なところ理学療法士になる上でスポーツに関われるほどの知識や技術が身に付くわけではありません。
なぜなら理学療法士になるためのカリキュラムにスポーツ医学に関する内容が非常に少ないからです。
私はスポーツに関わりたいので、これを手始めに受けてみました。
そして2019年5月19日に検定試験を受け、無事1級に合格することができました。
今回はスポーツ医学検定について、実際に勉強し試験を受けてみた私の経験についてまとめてみました。
目次
スポーツ医学検定
スポーツ医学検定とは?
スポーツ医学検定とは、一般の人を対象にした、体のことやスポーツによる怪我の知識を問う検定です。
本検定で得られた知識を①ケガの予防 ②ケガからの競技復帰 ③競技力の向上に活かせます。
と定義されています。
各級
1〜3級存在し、どの級からでも受験可能となっています。
私は1級のみ受験しました。
3級(ベーシック)
身体やスポーツのケガの最も基本的な知識が問われます。スポーツ医学に初めて触れる人にお勧め。
2級(アドバンス)
身体やスポーツのケガのより詳しくより広い知識が問われます。スポーツ指導する人にお勧め。
1級(マスター)
身体やスポーツのケガの専門的な知識が問われます。スポーツメディカルに関わる人にお勧め。
各級の内容を見てわかるように、初心者から医療従事者まで幅広く対応している検定になりますね。
私が思うこの検定の良いところは、医療従事者だけでなく、選手や指導者なども対象にしていることです。
この検定が当たり前になってくれば、スポーツ医学の重要性が世間に定着するのはもちろん、職域の専門性などもより理解されやすいと思います。
よく現場で私が感じることは、専門職の職域の理解が乏しいことです。
例えば、私がスポーツに関わる際は、理学療法士もしくわメディカルトレーナーとして参加します。
しかし、初めてそういった職種がチームと関わる時は、選手はもちろん監督やコーチも理学療法士やメディカルトレーナーが何者で何が得意なのかなんてわかりません。
そして大概練習にいきなり参加するわけですから、自分の専門性が何でスポーツ医学として自分がどんな職域だなんて説明し理解を得る暇なんてなかなか無いわけです。
なので、私にコーチングを望んだり、競技スキルのトレーニングを聞かれることもよくあります。
最悪の場合は練習をそのまま投げられることも…笑
それだけ頼られることも嬉しいことなのですが、それでは専門性を活かせきれません。
専門性を活かし、チームとなって相乗効果を生むためにもこういった基礎知識はとても重要です。
それが、このスポーツ医学検定を勉強することで理解が深まります。
そのため、部活の顧問の先生やスクールのコーチ、監督、選手、保護者、プロの方々も含め是非お勧めしたいです。
内容
私は1級テキストしか持っていないため、1級の内容を中心に紹介します。
具体的な内容は以下の通りです。
- 身体の知識(解剖学、運動学、生理学の基礎)
- スポーツ外傷・障害の知識
- アスリハの知識
- スポーツ医学全般(栄養、女性スポーツ、成長期etc...)
医療従事者ではあればいい復習になると思います。
基礎的内容や各項目の重要な点を凝縮した内容になっている感じです。
理学療法士目線から言うと、アスリハの知識などは初めての言葉が多かったです。
イラストなども多くイメージしやすかったです。
またスポーツ外傷・障害においても、具体的な治療方針や流れなども書かれており、すごく勉強になりましたね。
医療従事者でないと少し難しい内容になっているかもしれません。
受験するしないに関係なく、かなり内容としてはまとまっており、お勧めです。
特にスポーツ分野に進みたい学生さんなどはここから勉強を始めてみるのもいいかもしれません!
受けてみた感想
ここでは受けてみた実際の感想と、どれくらい勉強したかなどの自分の体験談を紹介します。
私がこの検定を知ったのが3月頃でした。(確か…)
丁度年度末で仕事も忙しかったのを覚えています。
試験までの日が浅いし受験しようか迷ったのですが、第一回と言うこともありダメ元で受験してみようと思いました。
なんでもチャレンジが大切ですね。笑
1ヶ月程度しかなかったわけですから、当然公式テキストを読む程度しか勉強はできませんでした。
公式テキストを2〜3周読んだと思います。
身体の知識やスポーツ外傷などに関してはそれなりに自信があったので、2週目以降は飛ばし読みでしたね。
アスリハやコアなスポーツ医学(スポーツ内科や薬物、栄養)などを中心に勉強していました。
そして試験当日がやってきます。
私は大阪会場で受けました。
試験会場近くに早めに行き、近くの喫茶店で復習していました。
周りにはポツポツとテキストを片手に勉強している人が。笑
1級は7800円で申し込み後受験票が届きます。受験票には証明写真を貼り当日持っていきます。
忘れたら受験できません。😱
座席は自由でした。私はギリギリに入ったので空いている席に座りました。
自由席なので、早めにいって集中できそうな場所を選ぶのもいいかもしれませんね。
時間になると試験官が本人確認を行い説明を開始します。
問題数は60問70分。何分からか忘れましたが、途中退席可能でした。
そしてマークシート形式の4択問題です。
さあ試験開始。国試を思い出しましたね。笑
問題の感想としては、とにかく時間が足りなかった。💦
なぜかというと、残り10問が文章問題だったからです。
かなり丁寧に問題を読み答え、チャックしていた分時間をかけてしまいました。
私は問題文にチェックを入れたあと、最後にまとめてマークシートに記入する派だったこともあり、最後は見直しもできずマークシートに塗るので一生懸命でした。笑
蓋を開けてみれば合格していたので、今思うと問題としては比較的簡単だったかと思います。
しかし試験当日は見直しもできなかったので、帰りの電車では少し自信がなく不安になっていたことを覚えています。笑
あと意外だったのはテキストから出題された問題は思ったより少なく感じました。
ある程度基礎知識がないとテキストだけやっていても難しいかもしれません。
ここが医療従事者向けの理由かもしれませんね。
文章問題などでは、実際の状況など細かい設定をされた問題もあり面白かったです。
合格発表は1ヶ月後くらいに賞状とともに郵送されてきました。
いい勉強になりました。
検定合格後の変化
検定に受かってもう数ヶ月経ちます。
状況としては何も変化ありません。笑
この検定は履歴書に書ける程度で、保有しているから何か医療行為ができるとかそういったものではありません。
あくまで知識とこれを取るまでの勉強過程が自分の財産になっています。
まとめ
結論受けてみて良かったなと思います。
ここから得られた知識は、現場にも活かせますし、自信にも繋がります。
受けることに意味がある検定ではないでしょうか。
特にお勧めしたい方は以下の通りです。
- 選手
- 保護者
- 部活の顧問
- スクールコーチ
- 監督
医療従事者は十分スポーツ医学の重要性は理解していると思います。
これはスポーツに関わる全員に発信できるといいのではないでしょうか。