筋トレ×解剖・運動学

筋トレ技術向上|大胸筋の機能解剖を解説!

2019年9月7日

どうもこんにちは、ふじけんです。

皆さんこ筋トレをする際に種目を意識して行なっていませんか?
なぜその種目がいいのか考えたことはありますか?
解剖学的イメージを持つことで、トレーニング効率は数倍に跳ね上がると勝手に思っています。
これぞ脳筋!!

今日はみんな大好き大胸筋について、機能解剖学的視点から解説していきます。

解剖学を学ぶ自分の筋肉をイメージすることで、より意識的にターゲットを絞って鍛えられると思います。

日々のトレーニングに是非活かしてみてください。

 

大胸筋ってどんな筋肉?

大胸筋は胸郭の上部を覆う大きな扇状の筋肉です。

頭の方から順に鎖骨部(上部)、胸肋部(中部)、腹部(下部)に分けられます。どの部分を鍛えるかによっても筋繊維の方向性を十分に考慮する必要があります。

大胸筋鎖骨部と三角筋前部繊維の間には鎖胸三角(三角筋胸筋三角)という隙間があり、カットが抜群にカッコイイところですね。

 

 

大胸筋の起始・停止

鎖骨部(上部繊維)

起始:鎖骨部内側1/2

停止:上腕骨の大結節稜

青い部分が鎖骨部繊維になります。

上部=インクラインベンチと印象が強いかと思います。なぜインクラインベンチが有効なのか?
起始停止と走行を考えれば、一目瞭然ですね。
上腕骨の大結節稜が鎖骨内側部に近づく動きをイメージすることで、より鎖骨部繊維に効かせることができると思います!

この筋肉=この種目ではなく、走行をイメージすることで、自ずと収縮を意識しやすくなります。

 

胸肋部(中部繊維)

起始:胸骨、第1〜4・5肋軟骨

停止:上腕骨の大結節稜

青い部分が胸肋部繊維になります。

胸肋部の停止位置を見てみると、鎖骨部と同じ大結節稜ですが、鎖骨部より上に停止していることがわかります。
つまり、起始に対して停止が同じもしくわ低い位置にあるため、水平内転時の肩関節屈曲角度は小さくすると意識しやすくなります。

 

腹部(下部繊維)

起始:腹直筋鞘の前葉、第5〜6肋軟骨

停止:上腕骨の大結節稜

青い部分が胸肋部繊維になります。

停止は変わりません。大きく違うのは起始が骨だけではなく腹直筋に付着していることです(一部外腹斜筋に付着するという文献も)。
このことから腹式呼吸などを利用し、腹筋群のスタビリティーを意識するとより、鎖骨部の収縮を意識しやすいかもしれません。

 

 

大胸筋の主な働き・作用

運動動作において主に

肩関節

  • 水平内転
  • 屈曲(初期のみ)
  • 内転
  • 内旋

動作などに関与します。

 

代表的なウエイトトレーニング

  • ベンチプレス
  • ダンベルフライ
  • チェストプレス
  • インくらいベンチ・ダンベルプレス
  • ケーブルクロスオーバー             etc...

 

大胸筋の鍛えすぎは不良姿勢に!?

上記で説明したように大胸筋の作用は、水平内転や内旋など上腕骨を内前方へ引っ張る作用があります。

そのため、大胸筋があまりに発達しすぎるといわゆる巻き肩になってしまい、かえって姿勢が悪くなってしまうことがあります。

重症化すると上腕骨の骨頭が大きく前方に滑ってしまい、肩関節の前方亜脱臼の要因となったり、肩関節の前方組織を痛めてしまう恐れがあります。

皆さんウォーミングアップは入念にやりますよね!それ以上にアフターケアはもっと大切です!! トレーニング後は必ずケアをしましょう!!怪我をしないための修正エクササイズやその重要性に関しては今後配信していきます!!

 

 

まとめ

  1. 大胸筋は3つの繊維に分けられる(鎖骨部、胸肋部、腹部)
  2. 各繊維走行を意識してトレーニングする
  3. 過度なトレーニングは不良姿勢や怪我に繋がるため、アフターケアを大切に!

 

 

 

 

 

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