どうも、ふじけんです。
私は沢山のご縁もあり、理学療法士としてスポーツ現場に関わらせていただく機会が増えてきました。
私は主にサッカーやフットサルの現場に出向くことがほとんどです。
今回はそんな私がウォーミングアップで意識していることについてまとめさせていただきます。
あくまで私の1つの考えとして参考にしていただければと思います。
3つの理念
アップをする目的は「怪我の予防」と試合や練習で「最高のパフォーマンスを発揮する」ためだと考えています。
基本的には身体を温め、体循環を良くすることが重要と考えています。
そんなウォーミングアップの目的を達成するために、私が意識していることを3つにまとめてみます。
- 選手にも目的意識を付けさせる
- 自分の身体をチェックする
- 空気作り(モチベーション)
選手にも目的意識を付けさせる
アップの目的を選手に聞くと、「準備運動」や「怪我しないため」というような答えが返ってきます。
では実際アップをしている選手がしている「準備運動」の狙いを聞いてみると答えられない選手がほとんどです。
例えば、若い選手とかなどは冬にも関わらず半袖半ズボンでアップをしていることもあります。
「寒い寒い」といったながらグランドに走っていきます。笑
身体を温めることを目的とした時に効果的と言えるでしょうか?
目的を説明した次の日からは厚着をしてアップをしていました。
選手は意外と知らないだけなんです。
アップに限りませんが、私は自分が何を大切にしているか選手と必ず共有するようにしています。
そうすることで選手も答えてくれます。
つまり2、3番についてもしっかりと説明します。
ただただ作業にならないように心がけています。
あと1つアップの目的を意識付けさせることで、トレーニングとアップのメリハリがつきます。
初めての練習を見たりすると、どこまでがアップでどこからトレーニング(練習)なのか分かっていない選手もいました。
アップとトレーニングの区別が中途半端だとトレーニングなのに体力を温存しようとしてしまう選手もいたりしてしまいます。
今やっていることが何の目的なのか明確にし、選手にも理解させることを大切にしています。
自分の身体を自分自身でチェックする
ここではより細かい1つ1つの動きに関して意識付けを図ります。
今振り返ると私が選手時代にアップでブラジル体操などをやっていました。
とてもいいアップだと思います。
しかし、あの1つ1つの動きが何を意味していたか理解していませんでした。
どこが伸びどこが縮むのか?
筋肉、関節、靭帯、皮膚、呼吸、身体を大きく動かすことしか意識していませんでした。
現場の選手たちも同様です。
あんな複雑な動きを理解できるわけがないんです。
なので教えてあげましょう。
練習から試合を想定してアップをします。
全ての関節、筋肉が伸び縮みする感覚を1つずつ教えてあげます。
またその動きの中で、どの関節から動き出したらいいのか?どこから接地し、どこで踏ん張るのか?
練習や試合が始まってしまえば、そんなこと意識できるわけがありません。
だからこそアップで1つ1つ丁寧に確認させます。
試合当日にそんなこと教えてても遅いので、練習から丁寧に指導し1つのルーティーンにできるよう心掛けています。
そうやって選手自身に自分の身体と向き合わせてチェックさせるようにしています。
空気作り(モチベーション)
最後に空気作りです。
これが一番大切であり、私は難しい課題だと思っています。
当然勝つ姿勢に持っていきたいですわけですが、これがとても難しい。
私はただただ揃えて大きな声をだすのはあまり好きではありません。
させられている感しかないからです。
むしろ自然な会話や選手間同士で話し合える空気作りを目指しています。
個々での心理面の準備を進め、自然とチームが一体となれるようにサポートします。
これに関しては選手個々の性格やチーム状況においても左右されるため本当に難しいです。
それでも選手間がより関われるようなアップを取り入れたりするように心掛けています。
気をつけていること
私の選手時代でもそうでしたが、選手個々のルーティンアップなどもあったりします。
そういった時間は大切にするようにしています。
選手の身体は選手自身が一番分かっています。
必ず全体アップの前にそういった時間を設けるように心掛けています。
また、選手がアップ中に身体の違和感や不調を訴えやすい環境を作るように心掛けています。
特に若い選手は無理をしがちです。特に女性は。
そこの見極めをするのは私の仕事だと思っていますが、選手からも訴えてもらえるよう信頼関係を築けるように心掛けています。
まとめ
ウォーミングアップで私が意識していることについてまとめてみました。
とにかくアップの目的を明確にし、選手自身が自分の身体と向き合い「怪我の予防」と「最高のパフォーマンスを発揮する」ができるように導いてあげたいですね。