筋トレ×解剖・運動学

関節の形状と動きについて|筋トレ×解剖学×運動学

 

どうも、ふじけんです。

関節運動の基礎に引き続き、関節の形状についてまとめてみました。

これを理解することで、より関節の運動イメージなどトレーニングに活かせる部分があるのではないかと思います。

また、正常な関節形状を理解することで、誤った関節運動を避け、メカニカルストレスによる怪我を予防ができると考えます。

聞いてみたら当たり前の内容かもしれませんが、しっかり頭に入れておきましょう。

 

 

 

関節の形状

関節の動きは、関節頭(凸)関節窩(凹)の形状によって以下のように分類されます。

  • 一軸性関節
  • 二軸性関節
  • 多軸性関節

 

 

一軸性関節

1つの運動軸を中心に運動が可能な関節を言います。

その一軸性関節の中にもそれぞれ特徴があります。

 

 

車軸関節

円筒状の関節頭と、車の軸受けのような関節窩からなります。

骨の長軸まわりに一方向の回転運動を行います。

車軸関節は、環軸関節上・下橈尺関節などがあります。

 

 

蝶番関節

円筒状の関節頭と、それがはまり込むような関節窩からなり、一方向の回転運動を行います。

蝶番関節は、近位・遠位指節間関節などがあります。

 

 

螺旋関節

蝶番関節の変形とみるべき関節で、屈曲・伸展時に回旋が伴い、らせん状の運動を行います。

螺旋関節には、腕尺関節距腿関節膝関節などがあります。

 

 

 

二軸性関節

2つの直交した運動軸を中心に運動が可能な関節をいいます。

二軸性関節もそれぞれ特徴があります。

 

 

楕円関節(顆状関節)

楕円球状の関節頭と、それに対する関節窩からなります。

直交する長軸と短軸の二軸性の運動を行います。

楕円関節には、橈骨手根関節顎関節などがあります。

 

 

鞍関節

双方の関節面が鞍状で、直交する2つの運動軸をもち、二方向に運動を行います。

鞍関節には、母子の手根中手関節胸鎖関節などがあります。

 

 

 

多軸性関節

3つ以上の運動軸をもち、あらゆる方向への運動が可能な関節をいいます。

多軸性関節もそれぞれ特徴があります。

 

 

球関節

半球状の関節頭と、浅く窪んだ関節窩からなります。

あらゆる方向に大きな可動域を有します

球関節には、肩関節腕橈関節などがあります。

股関節は別名臼状関節といわれます。

 

 

平面関節

両関節面が平面状の関節で、互いにいずれるような滑走運動を行います。

平面関節の中には、肩鎖関節手根間関節椎間関節があります。

 

 

半関節

平面関節の一種です。

強靭な靭帯と丈夫な関節包、平滑ではない関節面をもちます。

半関節には仙腸関節などがあります。

 

 

 

まとめ

今回は関節の形状についてまとめてみました。

関節の形状を理解していることで、運動方向も理解しイメージしやすいのではないかと思います。

筋肉の作用と関節形状に伴う運動を一致させることが大切です。

是非参考にしてみてください。

 

 

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